症状
他人がつくったファイルで、悩むことが多いのですが、
大したデータが入っているわけではないのに(関数もなくテキストだけのはずなのに)、ファイルサイズが数~数十MBの時があります。このような場合は、開くのにもかなり苦労します(待ち時間が)。
原因はいくつかありますが、自分が遭遇して、ネット上にもあまり載っていない原因について防備録しておきます。
原因 見えないオブジェクト問題
オブジェクト(テキストボックスなど)を作成した時、古いエクセルでは、行や列を削除すると、オブジェクトは削除されず、最小化されて表面上は認識できないまま残っているというパターンがあるらしいです。
それが、過去から繰り返し使いまわされたファイルの場合、オブジェクトは削除されず、大量に保存されているという状況になります。
酷い時には数万個のオブジェクトが巻き散らかされています。
今回のファイルには、67817個のオブジェクトが散りばめられていました。(なんだこれ状態です)

【対処】1.見えないオブジェクトをあぶりだす!
まずは、インビジブルされていて、知らないところで肥大化していると思われるオブジェクトを見える化します。

【やり方】リボンから『ホーム』タブの『編集』カテゴリーから、『検索と選択』を選ぶと、先ほどの『フリーフォーム』の一覧が出てきます(数によって時間がかなりかかる場合があります)。
【対処】2.見えるようになったオブジェクト(フリーフォーム)を削除!
あとは、見えるようになったオブジェクトを選択して削除していくのですが、
通常のやり方(Ctrl + Aなど)では、全てを一気に選択することができず、ひとつづつクリックしてDelete! しないといけないのかと、途方に暮れてしまいます。(上の例だと約7万回!)
なので、一括で選択して削除します。
そういう時には、「ジャンプ」機能を使います。(Ctrl + G)で、下の画面を呼び出します。

「セル選択」をクリックして、

「オブジェクト」を選択して、「OK」をクリック。

「フリーフォーム○○」が枠で囲われたら選択された状態。
これで、「Delete」キーを押す!!
しばらく処理が続き、応答なしの状態が続くが、信じて待ちましょう。
※このオブジェクトリストを表示してしまうと、処理が重くなるので、ショートカット(Ctrl + G)で操作した方が良いかもです。
【結果】見事、本来のサイズになりました。
当初、7.6MBあったファイル。(職場のショボいPCでは、開くのに1分くらいかかりました)

オブジェクト削除後、

ここまで、削減されました。
なんということでしょう!全く違います。
これで、ようやく安心してファイルを開くことができます。
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