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【書評】『聞く技術』(宮本恵理子著)を読む

「聞く技術」表紙 書評
  • 「突然インタビューしないといけない状況になったら」
  • 「インタビューの準備をどのようにすればよいかわからない時に読む本」

1.概要

この本との出会いは、仕事でインタビューをする必要が出てきて、経験が無かった自分が、何をすればよいかもわからない状態で、藁にも縋る思いでネット検索して探して出会った本です。

当時、こういう関係の本があまりなく、インスピレーションで購入しましたが、内容は著者の経験が豊富に語られ、かなり実用的な内容であり、すごく良い本だと直感しました。

■著者について

著者:宮本恵理子

出版:ダイヤモンド社

2021年10月26日発行

1978年福岡県生まれ。筑波大学国際総合学類卒業後、日経ホーム出版社(現、日経BP)に入社し、『日経WOMAN』などの雑誌編集・取材執筆に携わる。2009年末にフリーランスとして活動開始。

主に「働き方」「生き方」「夫婦・家族関係」のテーマで人物インタビューを中心に執筆する。

主な著書:『大人はどうして働くの?』『子育て経営学』『新しい子育て』(日経BP)など。

■本の概要

雑誌編集者として働かれていた頃のインタビューの経験が基になっており、まさに私の求めた内容(ノウハウ)がぎっしりと詰まった本でした。

「はじめに」にもあるように、この本は、基本的に「聞く」という所作に対する心構えを説いている本です。

主な内容は、

  • インタビューとは
  • インタビューするための準備、心構え
  • インタビューする時間、場所
  • インタビューへの向き合い方
  • インタビュー中の作法
  • インタビューのためのアイテム  など

■どういった人に役に立つか

このテクニックは、インタビュー形式の物であれば応用が利く

企業訪問、広報取材など職務においても活用できる

もちろん、インタビューの技術もそうだが、

場を仕切るという訓練にもなる

オンラインでのインタビューについても書かれており、近年増えたオンライン会議等にも活用できる内容となっている。

■読後感

インタビューに関する筆者の経験のいろいろな部分を取り上げ、体系的にまとめられているため、実践書として何度も読み返し、現場で使っていこうと思える内容です。すでに携わっている方には当然の内容かもしれませんが、未経験者にはとても知りたかったことが言語化されていて、心強いバイブルになると思います。特に最後の「インタビューQA」は具体的な問答で参考になりました。

また、この内容は、他の仕事をする上でもいろいろと参考となる部分がある普遍的な内容でもあります。本棚の手に取りやすい所に置いておいて、何気に見返していきたいです。

行列のできるインタビュアーの聞く技術 相手の心をほぐすヒント88
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